2016年12月15日木曜日

後継者不足?

出張中に飛び込んできた、美唄の老舗菓子「長栄堂」の閉店。
どのメディアにも「原因は後継者不足」とある。

本当にそうなのか?
要因のひとつ、ならわかる。
事象のひとつ、かもしれない。

きっと本人はそうは思ってないはず。
伝える側が納得したい理由を書いているだけじゃないか?責任は自分に求めるべきだ。

原因は?
この街での役割を果たしただけ、なのではないだろうか。

人がいて、贈る心があって、作る人がいて、
菓子屋が成り立つとしたら、
これからの美唄には必要がないと判断したのかもしれない。

それだけ、急速に過疎化しているだけではなく、
少子化も進んでいるのだ。
2008年に150人ほどの新生児だった美唄は、
今年は50人程度になるという。
10年後、5つある小学校はどうなってる?
高齢者の増加と労働人口の流出には、
インフラの合理化と移住促進以外の策があるのか?
20年位前の市長は札幌から通っていて「バカか?」と思ったが、
多くいる隣市から通う市役所職員に住居手当・通勤手当を出している現在も、
本気で美唄のことを考えているのか、疑ってしまう。

行政の対策だけが悪いだけではないと思う。
私含め住民の意識も岩見沢・札幌へ向いてしまっている。
これを認めた上で、街づくりなのだ。
正しい現状認識なくして、正しい課題解決はできない。
プロジェクトが失敗に終わるのは、課題の本質を見つけていないこともあるが、
そもそも現状認識を自分都合で作り上げることから失敗が始まっていることが多い。

過疎化においては、前例がないのだ。
トップ集団を走っているだろう。
先駆者が先の明かりを見つけよう!

話は逸れたが、必要とされる存在でいるか。
またはそういう存在になりたいか。
菓子に限らず、食に関わる仕事は人口減自体が向かい風だ。
後継者不足なんて食べ物への敬意がないのではないかと思ったけど、
我々食に関わる人間が尊敬に値する仕事をしていないのではいか。
自分本意、短期的な視野で優先順位をつけてモノゴトを選択しているのではないか。

上手く行かないことを、他人のせいにしてはいけない。
他人のせいかもしれないが、自分の責任もゼロではないはず。
周りの対策不足を嘆くのではなく、自らの行動を改めて、先が見えてくる。
本当に厳しい10年後しかみえないです、美唄市は。
どう動けるか、ようく考えてみます。

出張その2

第2段は、愛知・大阪・三重へ。

スーパーや百貨店に卸させていただいておりますが、
こちらのスーパーは、本当に買い物が楽しみになります。
本当はいけないんだけど、盗撮しました笑
思わず買って家に発送。

こちらのバイヤーさんにはご飯もご馳走になりながら、
人生観や仕事観などについてもじっくりお話を。
勉強になります、ここまで突っ込んでもらうと。


従姉とご飯食べに行き、珍しいジュースを。
立ち飲み屋さんでご飯が美味しいところ、
名古屋では当たり前なのかもしれないという、
本当に良いお店に2日続けていきました。


今回も初めてお会いするバイヤーさんや飲食店の方もあり、
これまでのお礼や今後を打ち合わせたり、
ただただ親交を深めたりと、色々な人に会って来れました。

こちらはもう友達の域かもしれないです、名古屋のドルチェビータにて、
店主とお客様と、メガネ組のメガネなしショット。

この後は東海地方の農家との交流でした。
愛知県の加藤さんは本当に面白い人で、
行政も農家も色々巻き込んじゃうの。
政治家を巻き込まないところが、本当に賢いと思う。


大阪へも行きました。
来年からは関西への取引を再開する予定です。
というより、再開を約束してきました!


最後は三重のスーパーにも打合せに行き、
来年の期待を一心に受けて帰ってきました。
期待されるって、嬉しいけど、プレッシャーです(笑)


さて、仕事のついでに名所に立ち寄る時間もありました。

京都の養源院は、三十三間堂の東向かい。
写真は帰り道ですが、伏見の戦い後の切腹した兵士の
血痕そのままの床板を天井に張ったつくりは、言葉が出ませんでした。


三十三間堂は、相変わらず何かを訴えかけてくれます。
15年ぶりにいったら、内部は撮影禁止になってました。

大阪から三重への電車の旅は、けっこう疲れます。


こちら、日の出と共に伊勢神宮の外宮。

内宮は相変わらずキレイで清々しいです。


奈良の春日大社。広い。
灯篭が本当に多い。


奈良は色々なものが京都に比べて大きい。
そして東大寺。

大仏の大きさは写真では表現できないですね。

気になったのが、こちら。
階段なんですが、巨大な大仏や菩薩様の横に、
こんなに急な階段がありました。
当時から働く人への気遣いがなかったのではないかと。

ゆっくり古都をみるのは15年ぶりでした。
当時とは違って、そのもの以外にも
動線や周囲のものをみて色々と感じて、噛み締められるようになりました。



営業と言っていいのか、挨拶回りと言っていいのか、
会った人とだけリアルな商売をしたい、
信頼できる人と信頼をもとに商売をしたい、
というわがままにお付き合いをいただけていることに感謝感謝です。

こうして会いに行くこと、収穫時期に圃場に来てくれること、
そのひとつひとつが信頼にも、
その人を良く知ることにもつながっていると思う。
モノと金のやりとりをしているように表面では見えますが、
実際には人と人が信頼関係の中でやりとりしていると思ってます。

わがまま言いながら商売できることは幸せです。
「ストレスから逃げる」というと、嫌なことをやらずに我慢もしていない、
と言う風に解釈する人もいるようです。
言葉なんて人それぞれ解釈が違うのでわざわざ弁明するのも面倒。
それが誤解を生むこともありますが・・・。
「ストレスを予防する」という方が正確かもしれません。
結局、こっちが気持ちよく仕事できている背景では、
先方にも気持ちよく仕事したり買ってもらったりしていることが必要なんです。
こっちだけだ喜ぶことなんて、ない。
人の役に立って、人に喜ばれて、初めて自分に帰ってくると信じてます。」

2016年12月5日月曜日

ひとつの、おわり・・・

12/3は、ムスコのわくわくの杜幼稚園のクリスマス会。
クリスマス会という名のお遊戯会かな。

仲良しのお友達と。

これはわくわくの杜のfacebookから拝借。
オペレッタのムスコ。

楽しそう。


そしてなぜか一役かうことになりまして・・・笑


代表の河岸さんは、入園式・運動会・クリスマス会・卒園式で、
父母に大事な話をしてくれます。
今回は、衝撃的な話でした。
今のこうさぎさん(年少のひとつ下)の卒園をもって、
わくわくの杜を閉じるかもしれない、とのこと。
今はピークで、6年目で91名の園児がいます。
来年は3クラスになり、再来年は2クラス、最後は1クラスです。

この決断は、本当に尊敬します。
本当に苦しい決断をしたと思います。
園としては、今はノリノリですし、評判もすこぶる良いです。
愛にあふれた組織だと思います。
ですが、少しずつ歪みが出始めているのも感じなくはないです。
園児にとって理想的な園であることは間違いないのですが、
支える先生、施設を抱える月形町、預ける親御さんの意識の変化などなど・・・。

たぶん、続けることよりも区切りをつけることで、
自分達ができる最高のサービス、
すなわち理想的な育児環境を可能な範囲で与えようとしてくれているんだと思います。

ムスコが卒園した後も、ずーっと応援したかったわくわくの杜。
なくならないための協力があるなら、喜んでします。
でも今は、河岸さんの意思を尊重したいです。


大好きなわくわくの杜とその先生方、親御さんたち。
みんなこのゴスペルで涙してましたよね。
『君は愛されるため生まれた』
きみの存在が 私には
どれほど大きな 喜びでしょう

出張その1

出発前、かつてないほど寂しがって見送る子どもたち。
最近、ガンダムに興味を持ち始めた子どもたちに、
なぜか人気急上昇のワタクシ。
4泊5日です。

今回はお土産をひとつも買いませんでした。
アスパラでお礼を、と思っていましたが、
各所でのご好意に手ぶらが恥ずかしくなってしまいました。
あと、行った数に写真の数が全く足りません、ごめんなさい。

初日は大得意先にご挨拶に千葉県柏市へ。
お礼とバイヤーさんの情報をいただき、来年の計画も少し。
その後は世田谷の今年からお世話になっているパン屋さんにご挨拶、
昼食をご馳走になった上にお土産までいただくという、なんとも恐縮。
百貨店のバイヤーさんにも突然の訪問でお時間をいただきました。
天ぷら屋さんでは一次産品がとにかく入手困難な厳しい環境について
教えていただきました。求める質が高くて背筋が伸びます。

2日目、かわいいムスコが送って欲しいという新幹線の写真です。
私も久しぶりにのって、そのスピードには現実感を失わせる力がありますよね。
慣れたらなんてことないんでしょうけど。

新幹線で、朝一に静岡県三島市で打合せ。
「会ってから商売」が基本のうちやま農園。
来年に向けて新たに会う人と、お礼に会う人など、とにかく人に会います。

打合せの感触は可もなく不可もなく、でしたが、
友人から聞いていた源兵衛川を散策して、静岡の素晴らしさに触れました。
北海道では自然がどうこうと言いますが、
静岡のような歴史があってかつその大事さを理解している
市民の民度の高さが窺える環境に、感動しました。

カワセミを初めて生でみて興奮。

そして横浜経由で麻布へ。
こちらでは新たなお店とお付き合いできそうで、わくわくしました。

夕方には古くから友人のように付き合っていただいてる商店へ。
自分のやりたいことをすぐに口にできて、
現状を隠すことなく晒せるとてもステキなお店です。

夜はお得意様へご飯食べに。
前回も思いましたが、貝料理が美味しすぎます。
そして野菜も。
アスパラもさぞや美味しく・・・。


3日目は大手レストラン経営会社に挨拶し、また東京へ、
そして神楽坂のお得意様のお店でランチして感動し、
また駅構内を走って横浜へ、すぐに麻布へというぐちゃぐちゃのスケジュール。
この一皿に感動。

こちらは2011年からお取引のある元麻布の日本料理。
こちらの店主に「昔の味のアスパラがない」
と飛び込み時に言われ、送ったアスパラを気に入ってもらいました。
時期がずれたものや雨の後などは
味を敏感に感じてくれて、一番緊張しますが、
一番自信を与えてくれるお店です。
レストランや個人に売るときの自信を与えてくれるひとつは、なかださんです。


最終日の夜は恒例の久松農園へ。
今年は流通勉強会と称して農家や八百屋さんなど11名が集まり、
7時間意見交換を行いました。
翌日は圃場や作業場を見せてもらい、
毎年来るべき場所だと毎年再確認させられます。
先駆者って、こうあってほしいと思います。
僕は、真似が得意かな(笑)

この後に寄ったバイヤーさんからは広島進出の話を
いただき、こちらも嬉しくなりました。
広島はうちも初めての取引です。
反応が楽しみ。

最終日ランチは妻のことが大好きな野菜ジャーナリスト、
篠原さんとイタリアン。
店主を紹介していただき、同年代にビックリ。
来春のアスパラを楽しみに、半年待ってもらいます。

書くとキリがないので、ざっくりと書きましたが、
年々充実していきます、出張。
出会いが出会いを呼び、いい商品がいい人を呼んでる、
なんて実感しています。

今回は夜は中学・高校・大学の同級生とばかり会っていました。
尖がって仕事してた時期を抜けて、
40歳になるとこういう話やこういう承認がお互いにできるんだな、
と客観的にも主観的にも楽しく充実した時間が過ごせました。
お金がかかるとか時間がないとか、
行かない理由もたくさんありますが、
信頼できる人がいて、その輪が広がっているので、
その波及をこちらからも作れるように精進します。

2016年11月26日土曜日

今年は早めに

出張行きます!

営業、といいつつも、新規は少なく、ほとんどは
既存のお取引先へのお礼と来年の計画についての打合せ。

日数も限られるし、アスパラも限られるので、
人と人のつながりを第一に、お付き合いさせていただいております。
私の基本は、会った人とだけ商売をする、ということです。

これからサンプルを送る方にも、担当がかわったバイヤーさんとも、
とにかく一度顔を合わせて話してから、商売の話をします。

2011年から始めた営業出張。
当時はレストランへの飛び込み営業がメインでしたが、
今ではスタイルも訪問先もずいぶん変わりました。

と言いつつも、紹介がほとんどで、
人に助けられるのはいつも私の方です。


東京・神奈川・静岡へは11/27-12/1、愛知・三重には12/6-10です。

お会いする皆様、どうぞよろしくお願いします。

2016年11月20日日曜日

信頼できる人

信頼できる人と仕事すること。

それだけで仕事の目的が達成されたかのうような
充実感に見舞われる感覚、ありませんか?

ここ2,3年は、お客様だけではなく、
人事や業務においてもそういう出会いに恵まれています。

某王手監査法人Tの方に紹介してもらった公認会計士が、
大学の同級生で、似たような方向をみて仕事していたり、
うちやま農園の将来を気にしていただいている方から、
人事面で劇薬的に刺激をいただいて、
アドバイスまでいただける方をご紹介いただいたり、
数ある農家の中からうちやま農園や私に興味を持ってくれて
こちらを頼って仕事をいただけたり、
他にも挙げるとキリがない。

人に恵まれている、といつも思っているが、
年をとるほどにさらに強くなっている気もする。

感謝。
とても感謝。
それを支えてくれている身近な人にも、感謝。

ロマンに反応

日経新聞でコラムを掲載している三浦知良氏。
その内容が秀逸でした。
http://www.kazu-miura.com/column/detail/?article=231
(無断掲載は怒られるのかな?)

私が考える経営も、全く同じことが言えるからです。
ロマンという言葉は、これまでなら全くもってスルーしてました。
しかもいつも読まないコラム。

理想を追うのは、経営も同じ。
その結果が、
吉と出るか凶と出るか、
成功するか失敗するか、
得するか損するか、
喜ばれるか怒られるか、
どうなるかは運にしか委ねられないこともある。

だからといって、手を抜くことは絶対にしない。
運で結論が左右されるとしても、
結果につながる作業は必ず存在している訳で、
それが未来につながることなら、信じてやり続ける。
それもきっとロマン。
気づかずにやっていたことだけど、見方によってはロマンだな、と。

できた、と思ったらまやかしで、
わかったと思ったら幻覚で、
知らないことがわかった時には次に何倍もの知らないことが出てくる。
人間が植物や土にできることなんて、本当に極僅か。
できると思うエゴは捨てたけど、
逆らわずに共存しようと思うと、またやることが出てくる。
そんな風にアスパラを作っていけている昨今。

就農当時に親父が言ってたことも、少しずつわかってきたり。
意固地に決めてやってきたことが上手く行ったり行かなかったり。
みんなの役に立てるアスパラ農家であるために、
もっともっと勉強が必要だと日々感じるし。

でも、伝えることって、本当に難しい。
伝え方も難しい。
そこに言葉と心を尽くす、ということは、
どちらかというとストレスになるので、逃げてきた。
逃げちゃいけない、とか、
愛があれば何でも言っていい、とか、
そんな乱暴な極論ではなく、
自分がどう感じてどうしたいと望んでいるのか。
そこに向き合って、素直に受け入れて、選択したい。

長くなりすぎた。
ロマンは追ってるかもしれないけど、
家族に必要以上の我慢をさせることには疑問がある。
どちらかというと、リアリストだと思っているし、
シニカルと言われればそうだと思う。



さて、積雪の準備がほぼ完了しました。
ハウスビニールを巻き上げ、除雪の目印のポールを立て、
作業機や道具を納屋に片付け、殺鼠材を撒き、
投雪機の準備を完了させる。

そして最後に、分析用の土をとり、
アスパラの養分転流の目安となる貯蔵根をとります。
白粘土に根が貫通してて喜んだり、
圃場による土の違いを実感したり、
思うようにいかない土作りのことを痛感したり、
吸収根の多少の差がよくわかったり、
面倒くさい仕事ですが、いい時間です。
丸一日かけて畑を歩き回り、
21筆を集めました。

毎年同じなのは、なるべく根を切らないようにしたいのに、
「バリバリッ」という音と共にたくさんの貯蔵根が切れて、
「勿体無い!」と悲しくなるものの、
「よしよし、来年もたくさんとれるぞ」、と思います。
出来が悪いときには、貯蔵根も吸収根も少ないですし、
糖度も低いです。
今年は全般的にけっこう良いので、来年に期待してます。


そして、家の中で分析する土を乾かし、
根中糖度を計って来年の参考にします。



露地のアスパラは、ワインみたいに毎年最高の出来なんて有り得ないです。
前年の養分転流、春の天候、土作りの成果などなど、
見えない要素がたくさんある中で、
その年その年の味を理解してもらえたら嬉しい。
ハウスアスパラは、そうも言っていられない。
ある程度環境を制御できるので、言い訳が露地の半分くらいしかない。

露地だけじゃなくハウスも多くなる来年は、
新たに試される年になりそう。
ロマンだ。

2016年11月15日火曜日

落ち着かない、冬の入り口

11/5、楽しみにしていた(私がw)幼稚園の親子登山が
雪のために中止となり、うちでポップコーンパーティーに。
かわいいねえ、元気で個性的な子どもたち。

元気があまって外でも遊びます。
今シーズン初の雪遊びに大はしゃぎ!

天気が変わりやすい時期には、雪雲の境目まで見れます。
ついさっきまで晴れていたのに、右(西)から雪雲が。

そしてまた快晴。
気持ちいいです、家の中では。
外では空気が澄んでいますが、とっても寒いです。

11/12には、パートさんの基地を撤収してもらいました。
また来年4月~リースします。
クレーンユニック車の作業にちょっと興奮するムスコ。

その日の午後、ちょっと講演で札幌ファクトリーへ。


雪が断続的に降り、気温も上がらず、
雨も多い最近で、外作業ができる時間が限られてます。
11/14、ようやく全てのハウスの片付けが終了。
冬支度も終われそうです。
春小麦の初冬播きは、畑が乾かないのでばら播きしてみました。
さてどうなることやら。




以下、思いつきで書きます。


会社の事業は、基本的には社会の困りごとの解決、
で間違いないと思っている。

農業をやっている、野菜を作っている、というのも、
食糧を必要としている人がいる、という後ろ盾がある。
我々の仕事も必要な経済活動だと自信を持って働ける裏づけだったりする。


それに関連するのは私の脳みその中だけかもしれないが、
女性の社会進出、という社会目標には大きな違和感を覚える。

沢山の論点はあると思うが、ひとつの見解だと恐れずに書くと、
大目標として掲げているのは男性であり、
現場での小目標とはマッチしないのだ。
地域や業界といった現場では、女性がリーダーになることを
さほど必要としていないし望んでいない、と思っている。

つまり、古くから存在する小さなコミュニティでは、
男性が権力・名誉を手にすることに固執しているのではないか、
ということです。

この辺の現場の話を農業の視点からだけに絞ると、
家族経営の農家ではほとんがこうではないかと。
女は黙ってろ、女の癖に、といった風潮は随所にみられます。
これはうちの妻がうちの農作業以外の活動をしはじめた頃に
我が家でも見られたことです。

農協でも見られます。
地域の各組織でも見られます。
子育て中の女性は仕事の性質上仕方ないにしても、
それ以外の女性については、論理的思考については男性以上です。
しがらみ、だべり、名誉、裏話の掌握などなど、
動機は極めてクダラナイ物だと推察されます。
「知らない」ということを女性非登用の言い訳にすることもよく見ますが、
教えてもいないし、知ってしまえばつまらないことが多い。
知らなくてもいいことも多い。

という訳で、グローバル化という言葉の元に、
何でもかんでも対応しなけらばならない錯覚に陥りがちですが、
現場には現場のやり方があるし、それは平均・標準といった
言葉では片付けられない、個別のしがらみを見極めた決断、が必要でしょう。

2016年11月3日木曜日

研修?旅行?

11/1、さらっと雪が降りました。
10/21から降る降ると脅され続けましたが、ようやくです。
しかし、これもすぐに融けました。


本日も雪予報ではありますが、10時でこの状態。
少し写真を加工したので、実際よりアスパラが黄色くて、
いい畑にみえますね(笑)


例年よりも10日早い冬支度です。
ハウスも残り5棟をたたむのみ。
その他2棟は来年張り替えるので、剥がすだけだから楽。
来年の春の作業をスムーズに進めるための、冬支度・片付けです。
もう少し頑張ります。


ひとつ、お知らせ。
11/12、札幌ファクトリーで行われる「2016アグリビジネス創出フェア」で、
ショートセミナーに登壇します。
「新しい技術によるおいしいアスパラガスの生産」
という私らしくないタイトルで話します。


さて、ようやくタイトルの内容へ。

この時期は年に一回の美唄アスパラ生産組合の
道外視察研修があります。
今年は厚沢部と岩手へ。

アスパラ組合は研修といったら研修。
視察100%の旅なので、行きたいのですが、
今年は畑が忙しすぎるので、父に行ってもらいました。

それにしても農業界、視察研修という名の慰安旅行が多い。
積立金の場合もありますが、組織の余剰金を
視察研修という名の慰安旅行で使うケースも多いです。
任意(名実ともに!)の場合も強制・半強制の場合もあります。
(それこそ会社だったら労基署に訴えられるくらいの。)
私は、たいして仲良くない人たちと旅行するくらいなら自費で家族と旅行したい、
という捻くれ者なのであまり参加しません。

こう書くと反対しているかと思われるかもしれませんが、
強制の場合を除き、慰安研修自体は悪いことだとは思ってません。
農家はシャイであり論理的に意見を言うことができない。
という私の偏見(?)から、慰安旅行によって生み出される共通認識、
意見交換、地域を飛び出しての交流には、大きな意味があると思ってます。
余剰金の私的流用、研修地や研修目的の不一致、など、良くない側面もありますが。

その中でも、価値観の違いを強く感じたので、書き始めました。
誰かというと、父とです。
先日、グリーンツーリズムの視察研修で一泊してきた父。
同じ目的で集まった仲間と、同じところで認識を共にして、
今後のことも含めて楽しく過ごす時間に価値を感じる。
それによって、会をより充実させ、また余剰金で意義ある研修をする。
・・・、だと思います。

私は、自分で稼いだお金で自分で選んだ場所や人に学びに行きたい。
みんなで意見を合わせるよりは、ひとりで自由に学びたい、と思ってます。
それがワガママで組合の精神にそぐわないのは自覚してます。
だから、そういう意見は外では言わないです。
でも、本心ではそう思っているので、隠すこともないかな、とも。

そしてそれは、個人個人に違いがあって当然だし、
それを揃えることもないと思ってます。
人は変わらない。
表向きの振る舞いや言動を変えることはできても、人は本質的には変わらない。
ならば、その人その人の個性を認めながら、
組織の方向性や将来像を決めるのが良いのではないでしょうか。
画一的な組織ではなく、「こうあるべき」に縛られた組織ではなく、
個性が集まった結果こうなって、この人たちの組織はこういう風に進みます、みたいな。

小さい組織はそれができるから面白い。
もっと考えて、もっと模索して、もっとトライしたい。
大きくなってシステム化してしまったら、変われないし、つまらない。

2016年10月27日木曜日

一気に冬・雪へ?

季節の変化が早いです。
本日10/27ですが、10/29から一週間毎日雪の天気予報です。
このまま根雪?
信じられないけど、ならないともかぎらないので、
できることをやっておきます。

直近の状況は、facebookのこの投稿で省かせてもらって・・・。
ごめんなさい。
写真をクリックすると説明が出ます。


さて、10/14は、今年お世話になったサッポロビールさんの懇親会。
何のかというと、北海道Likersに掲載された方々の。
ちなみに私の記事はこちら。お恥ずかしい。
会場ではなんと、発売前のクラシック富良野ビンテージが!
飲めない私も軽くひと舐め。
香りがよくって、我慢するのが辛い。

ジンギスカンは、サッポロビール博物館の館長さんに焼いてもらうという贅沢!
めっちゃ美味しい!
参加者は、北海道では知らない人がいないくらいの有名人ばかり。
サラリーマン時代にあこがれた社長やビジネスマンたちと同じ会場で、
この場に自分がいていいのかと小さくなっていました。
どなたも気さくに話してくださって、新たな親交が広がって、とても有意義な時間でした。
お酒飲まないけど、サッポロビールを応援します!!


10/15の朝の写真。
本当に晴れ間が少ない10月。
アスパラも養分転流が進んでいるんだか出来ていないんだか。


10/15はムスメの学芸会!
ムスコは大好きなNお姉ちゃんに抱っこされて、ご機嫌。
大人しくみていました。

舞台で少年隊の仮面舞踏会をおどり、
「大きなカブ」ではおじいさん役になりきり、
合唱でも大きな声で歌っていました。
出番の多い田舎の小学校ならではの楽しい学芸会でした。

17日の振り替え休日では、誕生日にもらったカメラを片手に、
アルテピアッツァに紅葉狩りに。
かわいい一枚。

10/19、昨年植えた露地アスパラの杭抜きを。

2年目なので黄化も早め。

この運搬車を通路に入れて、杭を回収していきます。
もちろん、ひとりでは10日くらいかかるので、
パートさんふたりに手伝ってもらいながら、何とか2万本を抜きおわりました。

今年の秋にやりたいことはふたつ。
①新ハウスに稲藁を投入することと、
②4棟くらいのハウスのアスパラ残渣を持ち出ししたい。

まずは①に取り掛かれました。
10/20に運んできて、10/23-26にかけて10棟全てに投入!

そして②も。
まずは1棟、あと3棟くらいはやりたい。


外仕事を色々やりたいのですが、
雨が多く、この時期は暗くなるのも早い。
限られた時間を有効に使いつつ、
11月中旬には一度雪が融けることを祈ります。