2016年3月14日月曜日

アスパラは眠っています・・・?

金曜日のようす。
ついつい
「アスパラはまだ眠ってますが、もう少しで土から顔を出します」
なんて書いてしまいがちな景色。

ところが!

アスパラの生理を説明する言葉としては、
「眠っていない」、
となります。
学問的表現と言ったらよいのでしょうか。
知らなかったことによる誤表記をこれまでしていました。

このハウスの品種はウェルカムなので、
正しくは8度以下で500時間経過した頃、
11月には休眠が終わっているんです。

その後は、目を覚ましているものの、
温度が低いために生育が止まっている、
という状況です。
ですから、起きているんです。

ですが、実は違ったとしても、
伝わり方としては間違った表現の方が
良く聞こえることがありますよね。

お客さんにどう伝わるか、伝えるかは大事。
でも表現的に良いものを選ぶのか、
事実だけを伝えるのか、それが問題。
大げさに言うと、夢を語れるのか、
事実だけしか語らないのか。

夢を語るのは、技術であり、得手不得手があります。
一方事実だけを語れることは、「晒せる」ということであり、
そっちの方が個人的には信頼できます。
夢は夢で楽しいしわくわくしますので、
それ自体を語ることはいいことだと思います。
でも、見込みや予想を事実を元に語るほうが、
私は好きだし大事だと思っています。

語る内容によって相手に与える印象が違うし、
その人を判断する軸も変わるし、
もっと言うと集まってくる人も変わってくるということ。

力強く生命を輝かせようとしている、
と、萌芽を表現するのと、
生理上この温度になると土から顔を出します、
では明らかにその人となりがわかるし、
惹かれる人が違ってくるだろう。

自分が納得する表現を使うというだけなのだが、
それによって決まってくる事柄や
それによって集まってくる人が選別されているということを
自覚する必要があるんでしょう。

でもよーく考えると、
「眠っています」、よりも、
(眠りの有無を置いといて)
「雪の下でじーっと待ってます」と書くほうが良く伝わるかな?



3/14はホワイトデー。
何も買ってない私は、急遽子ども達をパフェを食べに連れて行きました。

美味しかったー、と言ってくれたのでよかったです。

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